2009年1月2日金曜日
『わたしは驢馬に乗って下着をうりにゆきたい』
二階堂奥歯の読書録から、
選んでみました。
『鴨居羊子コレクションⅠ 女は下着でつくられる』 国書刊行会 2004
日本で始めて色つきの下着をデザインし販売した、
チュニック創立者、社長、記者、随筆家、人形作家、デザイナー。
人生と言う物語とは、
こんなものなんだ!と、勇気がわく本でした。
開拓者です。
「当時、お風呂場でぬぎすてた上衣の中身には、何とタマネギのように何重もの下着がどっさりとくっついてきたことだろう。愛着すら残らない単なるメリヤスのシャツやメリヤスのシュミーズを、冬の長い年月を毎日毎日ゴロゴロと体にくっつけているのである。ついには、ゾーキンかボロ布のようにすら思えてきて、朝服を着るときも、夜服を脱ぐときも、それは人生の重荷を象徴するかのように、にぶいネズミ色で重かった。私は冬がいやだった。」 (「わたしは驢馬に乗って下着をうりにゆきたい」p.39-40)
「黒タイツにつつまれた私の脚は考えていた。実用的なことが同時に美しいというわけにはゆかんもんだろうか?毎日毎日働くこの体、この脚は毎日機能的で心地よく、そして美しくたのしくないといけない。ある日は、よそゆきのために、美しい薄着をし、ふだんはひどく腹のたつ、もたついた分厚いものを着ねばいけないということが気にくわない。『実用品』を名のっているメリヤス製品が、実ははなはだ着心地わるく、肩がこり、人生がいやになるシロモノすれば、これはほんとのイミの実用性とはいいがたいじゃないの、と私は思っていたが、多くの人々も無意識にしろそうだったと思う。」(p.41)
初売りの買い物は、下着に決定です。
今まで買った事のないような、かわいくて華やかなものを買おう!
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