2024年12月15日日曜日

シスジェンダー・ヘテロセクシャル男性問題について

 どんなにネットで騒がれていても、現場はうまく回っている。と考えていたので、今まで黙っていたが、

ネット上の酷い書き込みが現実世界に侵食している、と感じることが増えたので、考えている事を書いておこうと思う。


■「見た目でジェンダーを決めつけないように」という注意書きをよく見るが、どう実行すればいいのかわからない。
コミュニケーションは、55%が見た目やしぐさなどの視覚情報であるといわれているが、
その視覚情報を受け取っても何も考えるな、と注意されているようにも思える。
まぁ常識的に考えて、「相手を既存のカテゴリーに分けて態度を変えるような、失礼な対応をするな」ってことなのだろうと理解している。

■「ノーディベート」の意味は分かっていない。
・差別主義者と認定された人とは議論しない
・条件さえそろえば排除していい、という考え方は受け入れない
・マジョリティとマイノリティの差異について議論しない
・マジョリティが、マイノリティのことを議論の題材にすることに反対
みたいな、いろんな使われ方があると思っている。

■「生物学的女性と生物学的男性は違う」という言説についてはまず、
全ての人間は違う、という事を確認したい。
もしも、あるカテゴリーによって、能力や社会的価値に関して明確な違いがあるのであれば、
それは、そのように人間を育成する社会が問題なのである。
例えば、男性は力強くあったほうが良い(ので多少バカでも良い)とか、
女性は賢くあったほうが良い(ので人を殴る練習なんてしなくていい)といった、隠れたカリキュラムである。
「男子校出身の男の特徴」「元バスケ部の女の特徴」みたいな居酒屋談義なら、居酒屋で話すべき

■「月経がある人」とは、
トランスジェンダー男性やXジェンダーを包括するための言葉であると認識している。

■「フェミニズムはセクシャル・マイノリティと相容れない」みたいな揶揄がある。
そういう歴史はあるし、現在もそういう面はある。
私は、その原因はフェミニズムを義務教育で教えていないからだ、と思っている。

2024年現在の日本で、未だ、月経は隠すべきものであるし、
生理痛は薬で止めないほうがいいと言われるし、子宮頸がん検診はめちゃくちゃ屈辱的だし、
中絶の自由はないし、無痛分娩は普及しないし、女性の性欲は恥ずべきものだ。
それに対抗するために、まず女性たちは自分の女体を愛することから始めなければいけない。
月経やおりもののことをきちんと知ろう。
出産は苦しかった、もう二度と子育てしたくないと、言っていい。
女性だってオナニーしていい。
自分の体は、恥ずべきものでは無い。
そんなウーマンリブを、まだやっているのだ(怒)

そうやって、男のモノだった自分の身体を取り戻し、
今現在、命を救われている個人に、他のマイノリティのケアなんて望んではいけない。
むしろ、フェミニストと他のマイノリティを対立させて、得をする人たちの存在を気にしたほうがいい

■「レズビアンが他のセクシャル・マイノリティを差別している」と言われることもあるが、
差別主義者のレズビアンが、差別をしているだけである。

前提として、レズビアンにとって
圧倒的に身近なのは、トランスジェンダー男性である。
その他のセクシャル・マイノリティについて真剣に考えているレズビアンは少ないと思う。

レズビアンバーや、レズビアン向けのオフ会に参加する目的は、
自分と似ている人と出会うことや、自分の恋愛対象との出会いである。
地方自治体が主催する勉強会などと違って、
主催者は、流行に合わせて、様々な差別化の仕組みを作っている。
化粧していない人はNG、BIM22以下のみ、精神疾患を持っていない人、などの参加条件もある。
100%主催者の主観により参加できない人もいる。明文化されていない場合もある。
女性自認でも男性自認でもレズビアンでもバイセクシャルでも
ボイでもフェムでも中性でも、場違いなところに行けば「お呼びでない」と言われる。
多様な主催者の思惑や経験などによって、多様な機会が存在していれば良い。
ゲイ男性のコミュニティーだって同じでしょう?

■「女子トイレに、女装した男性が入ってくる!」という強い不安の声を聞く。
しかし、女子トイレに、女装した男性が入ってくることは何も問題ない。そんな問題は存在しない。

トイレに入るために、性別を確認されることは無い。
レディーズ服を着ている人でも、メンズ服を着ている人でも、女子トイレに入れる。
女子トイレに入ってきた人の性は不明である。そして、女子トイレから出るときも、不明である。
なぜならば、女子トイレはすべて個室だからだ。

女子トイレに、他人の性別や性器を確認する機会は、無い。
問題は存在しない。

では、誰が「問題がある」と話題提供しているのだろうか。
日本には、利用者全員の性器を確認できるトイレが存在する。男子トイレ(小便器)である。
そこから考えられることとして、「女子トイレに、女装した男性が入ってくる!」とはじめに問題提起したのは、ふだん男子トイレを使っている人なのではないか、ということだ。

加えて、女子トイレでの深刻な問題は、長時間個室に居座ったり、みんなが使うものを汚したり壊したり、盗撮カメラをつけたり、のぞきや暴行といった行動である。そして、その行為が、女性がやったことだからお咎めなし、ということはない。問題のある行動は、行為者の性別に関わらず問題となる。
ただし、これまでずっと、同性間の性暴力が軽視されてきた領域がある。男性同士の性暴力である。男性にとって、性暴力は異性間しか起きないという期間が長かった。

なので、女子トイレでのある人物の問題行動について、その人の行為ではなく性別が問題である、という発想をしやすいのは、男性なのではないか。
つまり「女子トイレに、女装した男性が入ってくる!」と熱心に騒いでいるのは、男性なのではないか、と推測している。

■「女性風呂に、女装した男が入ってくる!」という不安の声がある。
共同浴場については、2023年に厚生労働省から
性自認ではなくて身体的特徴に基づいて判断する」という通知が出ている。
LGBT法連合会などもこの答弁を支持している。
この事実を知らずに展開される議論は、すべて差別の意図のある発言である。
ルールを変えるべきとか、そういう議論ならやるべき。

■過去の実績や過去に発表した作品などの名義(デッドネーム)を、名称変更後の名前に書き換えることは反対している。
何のための記録なんだ......。
親の都合で姓が変わったり、トラブルに巻き込まれて仕方なく名義を変更した人にそんな対応していないだろう。

という冷静な気持ちとともに、
婚姻・離婚などで姓が変わった女性が
過去の実績を今の自分の実績と証明するためにどれだけ苦労してると思ってるんだ!フザケンナ!という気持ちもある。

■職場のLGBT研修の内容で、よく、服装について
「好きな服を着ていい」と背中を押すことが推奨されているが、再考を求めたい。
なぜなら、ほとんどの人が、本当に自分が着たい服を着て働いていないから。
マジョリティの従業員は、たとえ建前でも
「自分が好きな服を着て、好きな化粧をして働いていい」と肯定されたことなど無いから。
すべての人に対して「業務規定内の服を着てください」と言うべきなのではないかと思っている。

最後に、性犯罪の厳罰化、日本版DBSの導入、ジャニーズ事務所性加害問題の再発防止を強く求めます