2007年11月14日水曜日
『オレンジだけが果物じゃない』
「神さま、わたしの純潔をお守りください。」
という帯を見て購入。
『オレンジだけが果物じゃない』 ジャネット・ウィンターソン 国書刊行会
熱狂的なキリスト教徒の母親に、
宣教師になるために育てられた少女ジャネットの成長と反抗の物語。
同じ教会に通う少女メラニーとの恋に目覚めてから、
いままで絶対の存在であった教会、牧師、母に疑問を抱くようになる。
「世に中には、食べないケーキはとっておけると思っている人もいる。でも取っておいたケーキは腐り、それを食べれば命取りになる。久しぶりに帰った故郷は、きっとあなたを狂わせる。」(p.255)
成人式に出ない理由が見つかって
なんだか安心したり。
「火のような激しさで死ぬまで愛してくれる誰か、愛は死よりも強いと知っている誰か、永遠にわたしの側にいてくれる誰かを探しつづけている。わたしを壊し、わたしに壊される誰かを。…わたしは海を渡ることも日に灼かれることも、持てるすべてを失うこともいとわない。ただし男のためにそれをやろうとは思わない。男たちは壊そうとするばかりで壊されることを嫌うから。」(p.270)
結局、女の同性愛は男性恐怖なのだろうか。
同性への恋の芽生えに戸惑う少女の物語が読みたい。
それは、レズビアンではなくバイセクシャル?
2007年11月1日木曜日
『八本脚の蝶』 二階堂奥歯
「乙女」「戦う乙女」「自分が女でよかった」という考え方を
私に埋め込んだ本。
昨年この本に出会い、いまだ二階堂奥歯の影響下にあります。
『八本脚の蝶』 二階堂奥歯 ポプラ社
2003年に自殺した、女性編集者の同名ブログの書籍化。
大量の本を読み、外の世界と、そして自分と戦い、
悩み、苦しんだ彼女の思考の記録です。
本当ならば、
彼女の読書量、思考の深さに圧倒されるべきなのだろうけれども、
私は、二階堂奥歯の「戦う乙女」の強い意志に気圧されました。
この人は、自分の思想を持って生きていた。
たとえそれが辛くても、自分の理想の姿でいることを諦めなかった。
積極的に自分が女であることを、受け入れる。
社会的女であることを強制され、苦しんでいた私には、
そんな彼女の生き方が、
とても輝いて見えたのです。
まさに、乙女のバイブルであります。
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