大学の書店での夏休み旅特集とかなんとかで、
平積みにされていたものを迷わず購入。
澁澤龍彦 『旅のモザイク』 河出文庫
南イタリアと中近東と日本(地水火風)の旅エッセイです。
南イタリアはゲーテに触発されて、
中近東は千夜一夜物語を追って、ということで
芸術論や文学論がちらほらと出てきますが、
そのほかの部分は、普通の旅日記。
何を見て、何を感じたか。
私は韓国滞在中に、イスラームの人たちと初めて仲良くなりました。
毎朝6時半に祈祷し、蒸し暑くても長袖のシャツに長ズボンを履き、綺麗なヴェールを被り、
にこにこ笑っている女の子。
異国情緒というのは、とても人惹きつけるものですね。
彼の、シラーズでのジプシーとの遭遇は、きっと
衝撃的で、鮮やかなものであったのではないかなと、妄想がやみません。
石垣島でのホーバークラフトについて、
「走行中のおびただしい水しぶきのため、五十人乗りの船室の窓は密閉されているから、あたかも新幹線の乗客のように、私たちは外を見て楽しむことが出来ない。デッキの上で、海風に吹かれるというわけにもいかないし、珊瑚礁の海の七色の変幻を眺めるというわけにもいかない。これはなんとも味気ないものである。便利と言うのは、ろくでもないものだと思った。」(p.126-127)
と述べていますが、
新幹線に乗りながら、そうそうと頷いてしまったり。
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