坂口恭平の「新政府展」
森本千絵の「en°木の実」展
ふたつの展示の第一印象は「ちょっと怖い」でした。
表現することを恐れない人、怖い。
自分の発言や作品で、周囲の人を変化させてしまうことを恐れない人、怖い。
価値があるところを見失わずに、ちゃんと進んでゆける人、怖い。
何も知らないこどもを社会に適応させる施設で、私たちは、学校歴社会、終身雇用、年功序列の秩序にふさわしい、正しい人間に矯正されました。
目立ってはいけない。
主張してはいけない。
何かを話すより、何も話さない方が良い。
答えは1つ、選べるのも1つ。
迷ってはいけない。
最後までやり遂げなければいけない。
思想を持ってはいけない。
仕事に楽しみを持ってはいけない。
趣味が仕事なんて可哀想だ。
そうゆう人達が、何かを吐露するときは、
ぱっと一言で周りの見る目が変わるようなイケてる台詞などをひねり出そうと頭を悩ませ、沈黙し、意味の無い的外れな愚痴をこぼす。
本質はそこに無いことぐらい分かっているはずなんだけど。
そんなのナンセンスだわ、と一笑に付すように、
実現できなかった構想、大発見、脇役的な小さな愛、何かの殴り書き、目に止まった良いもの、壮大な積み重ね、譲れない強い思い入れ、全てが一緒に並んで展示してありました。
どうやって思考するのか、どうやって回答を出すのか、最終的に選ばれた答えは何か、そこには失敗も正しさも無い。
まるで、哲学の証明を読んでいるような展示でした。
大量の思考と試行。(志向と嗜好もあるよ)
それから、
あ!この人、お金があるところ分かってる!
お金を嫌なものだと思わないこと、それは結構大事なことなのかもしれない。
その為には、思想を持つこと。
お金の交渉に積極的になること。
目指すべき結果が導かれるなら、道程はなんでもいい。
マナーや安いお酒でショートカットできるなら、短時間でいける方が良い。だが焦るな。道が険しいのなら、楽な回り道を行く方が良い。
それが、出来ないのは、本質を見失っている時だ。
大事なのは結果にたどり着くこと。その為の燃料、お金。
まぁ、全部上司が、私の酷いプレゼンを怒る時に言うことなんだけど。
今回のワタリウムの展示で得たのは、
つくり散らかせ!と、思想を持って進め!というこの2つです。
素晴らしかった。
はじめまして。
返信削除BBの三浦さんの読書会のページからとんできました。
坂口さんの展示、
私も11月に見てまいりました^^
今のできないは、考えている時点ですでに、
できないではないんだなーと。
あんなにワクワクしたのは、久々でした。
自分のワクワクに素直に。
叩かれることを恐れず、歩くことの難しいこと。
”哲学の証明を読んでいるような展示”ってしっくりくる表現ですね。
夜分に失礼しました。
sasaha-naさん
返信削除コメントありがとうございます。返事が遅くなって申し訳ありません。
精神的ひきこもりだった私も、今年は、がんばって何かしようと思っています。
そんな背中を蹴飛ばしてくれる素晴らしい展示でした。
今日から始まるJRの展示も気になります!