2015年12月18日金曜日

12月13日福生市LGBT講座、記録

12月13日、虹色とんちーさんの福生市LGBT講座に呼ばれて、当事者として自分の体験をお話ししてきました。
犬童一利監督の「カミングアウト」上映会のあとの対談です。お相手は、友人のななさん。二人とも、レズビアン。忘れないうちにメモしておきます。
聞いてくださった皆さん素敵な人で、泣きそうになりました。

  

映画「カミングアウト」の感想
私は、見るのは2回目。良かった。
1回目見た時、犬堂監督に「監督がゲイだったら殴ろうと思った」とか言っちゃったけど、今回は良かった。ごめんなさい。
最初、なんでそんなこと思ったんだろうと考えてみたんですが、
多分、映画に、想像の範囲外なことが起きないから。
カミングアウトしたらこんなことが起こるんじゃないかとか、一生懸命想像したり、
ゲイバーで聞く先輩方の失敗談とか、
カミングアウトしようとしている友達から聞くこと、そのまんまだから!


実際カミングアウトしてどうだった?
実は、「気持ち悪い」とか面と向かって言われたことはない。
友達関係は、静かに飲み会の誘いが来なくなるとか、そんな感じ。
兄には、「家族の性生活に興味ねえ」って言われた。後から考えるとひどい言葉だけど、その時は、肯定されたと思っちゃった。


カミングアウトするまで(1)自分のセクシャリティを受け入れる
カミングアウトしよう、って覚悟が決まると案外楽で。大変なのはその前。
私、高校生の時、「レズ」って単語しか知らなかった。
「レズ」ってネット検索すると、ほとんどAVの情報しか出てこない。
だから私、将来AV女優になるしかないんだって本気で悩んだ。
「レズビアン」ていう、自分を説明する言葉を手に入れた途端に、私は「レズビアンらしく生きなきゃ」と必死になった。
レズビアンらしい服装、レズビアンらしい立ち振る舞い、レズビアンらしいお酒の趣味、とかなんかそうゆうものがあるんじゃないかって思って、必死に頑張ってた。そんなものないんだけどね。それがわかるのに2、3年かかった。

ななさんの場合
自分はテレビで「変態」って笑われる人たちになるんだと、思った。
この子が好き!って気づいた時に、「男にならなきゃ」って思い込んで、しばらく自分をFTMだと思っていた。それが違うって気づいたのは、初めて自分以外のレズビアンに会った時。
しばらくは、レズビアンだというよりも、バイセクシャルって言ったほうがなんだか広く社会に受け入れられるような気がして、ずっと周りにはバイセクシャルって嘘ついてました。


カミングアウトするまで(2)自分以外のセクシャリティを知る
私もななさんも、生まれながらに多様性なんて持ってないんです。
実は、ものすごい勢いで、自分の中の偏見と出会い、乗り越えているだけです。

私は、2丁目に通いだしてすぐのとき、男っぽい2人のレズビアンが、恋人同士だって聞いて、もうびっくり仰天した。2人とも男役じゃないの!?って。
異性愛規範を私も持っていることに気づいた。
バイセクシャルって、彼氏も彼女も両方欲しい人でしょ。ゲイって別に女ともできるんじゃない?とか、手術してないのにトランスジェンダーって名乗ってるの?とかものすごい偏見の塊だった。一個ずつ、「あっ、違うんだ!」ってちゃんと自分の偏見を恥じてきた。
初めてMTFレズビアンに会ったときは、「わー!初めてMTFレズビアンに会いましたー」って言いそうになった。自分が「レズビアンに初めて会いましたー」って言われてちょっともやもやっとすることを、私が、やろうとしてた。
自分以外のレズビアン、自分以外のセクシャリティの存在を知って、自分がどう生きたいかとか、もうそんなカテゴライズに惑わされる必要はないとか気づく。
時間がかかることだと思います。


カミングアウトした後
カミングアウトは出発点で、それからが大変。
「レズビアンもスカートはくの?」とか
「男の子になりたいの?」とか
誤解はたくさんある。
でもだいたいもう怖いものなし。何聞かれても冷静に答えれるかな。


印象的だった参加者の言葉
セシャリティが揺れるというのに、驚いた。みんな小さい時から、ゲイだってわかっているものだと思っていた。でもそれをちゃんと受け入れるのに時間がかかるって、今回初めて知った。
息子には自由な生き方をして、いろんな人を受け入れられる人になって欲しい。
いま、誰にも言えないで苦しんでいる人がきっと知り合いにもいる。私がこのLGBT講座に行っていることを知って、少しでも楽になってくれればいいと思っています。
LGBTらしくじゃなくて、みんなが自分らしく生きれるようになるといいね。

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