2012年7月22日日曜日

文学座『NASZA KLASA』

2012年5月31日、初めての自主的観劇。

演劇が好きな親戚に連れられて、いくつか演劇を観に行ったことがあるはずですが、ほとんど内容は覚えていません。子ども向けのアニメや舞台の狂気的な演出にショックを受け、ミュージカル恐怖症を患った私は、幼少のころから、舞台作品というものを避けて生きてきました。
バンドもオーケストラも大好きなのに、ライブやコンサートに行くことも稀。
オペラティックな音楽も大好きなのに、歌劇も見に行かず。
演劇部の友人に誘われても断り続け、
知り合いのミュージシャンのライブもなかなか参加せず。


そんな私が、文学座の『NASZA KLASA』を観劇。


ポーランド語で「私たちのクラス」を意味するこの劇は、史実、イェドヴァブネ事件をあつかった作品です。

イェドヴァブネ事件は、第2次世界大戦中、ポーランドのイェドヴァブネという町で起こった、ユダヤ虐殺事件です。
ナチスによるユダヤ人虐殺が行われる前に、カトリック教徒たちが自主的に積極的に、一緒に住んでいたユダヤ教徒を、虐殺したと言われています。


政府文書と村人の証言には矛盾があり、未だなお謎の多い事件ですが、
この作品は、同じクラスメイトであったユダヤ教徒とカトリック教徒、10人の人生に焦点を当てています。
同じクラスの人間が、虐殺する側と虐殺される側に別れる。悲しみと憎しみを見事に描いた作品でした。


大道具は、教室の椅子と机のみ。
蹴飛ばされる椅子、床に叩き付けられる机。犯される机。
客席近くで、倒れる男優。屈辱の叫びをあげる女優。
なんという狂気!なんという演出!
「演じて魅せる」という芸術に、はじめて触れたような衝撃でした。


そしていつもいつも、海外の名作にであった時に覚えるもやもや感。
人をここまで狂わせる宗教ってなんだ…
神ってなんだ…



素晴らしい時でした。

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