2012年6月11日月曜日

月報4-DARE

(2007年04月 某クラシックオーケストラの月報コラム)
修正2012年06月22日


入学とか進級とか新勧とか、授業が始まったり、新しい友達が出来たり、大変忙しい時期ですが、そんな時こそ音楽で癒されたい。そんなあなたのために、今回は少し趣向を変えてお送りします。

 今回はとあるアイリッシュ・ロック・バンドのお話を。
70-80年代のイギリスの人気ロック・バンドTHIN LIZZY。ダーレン・ワートンは、キーボード奏者としてTHIN LIZZYに途中参加します。THIN LIZZYの解散後、ダーレンを中心に新たにDAREという叙情ハード・ロック・バンドが組まれました。DAREでは、ダーレンはメインボーカル兼キーボードを担当しています。
DAREの音楽は、音の作りや音の重なりにハード・ロックの特徴がありますが、幻想的で穏やかな作品がほとんどです。キーボードの音色を前面に出し、ケルトのリズムやアイリッシュの民族楽器を多用するなど、その独特な方向性は、3rdアルバム『Calm Before The Storm』から明確になってきます。
1988年発売の1stOut Of Silence91年の2ndBlood From Stone』と、DAREは民族的なリズムの上に、ハードな音色を強めていた曲を作っていました。しかし、THIN LIZZYの再結成による実質的なDAREの活動休止、ダーレン以外のメンバー総入れ替えを実施したことによって、作品はよりダーレンの思想を強く反映したものになってゆきます。98年発売の『Calm Before The Storm』では、1stアルバムに見られた、落ち着いた大人のロック思考へ戻り、2002年に日本版も発売された4thBelief』ではよりソフトな音作りで、ケルト的な音楽を作っていきます。04年発売の5thの『Beneath The Shining Water』では前作よりも民族臭を抑えた出来と、迷いが続いているバンドですが、そんなこと感じさせない洗練された音楽に、全世界の一部が泣きました。
アイリッシュ叙情バンドDAREの4thアルバム『Belief』をレヴューします。ダーレンのやさしい歌声が、アイリッシュな音楽にマッチして、男の哀愁漂う、大人のロックを聞かせてくれます。


Silent Thunder さわやか。朝の霧を髣髴とさせるイントロから、だんだん霧が晴れていくように曲調が明るくなっていきます。一日さわやかに過ごせます。
Dreams On Fire さわやか。ティンホイッスルの音がすてきです。でも、ちょっと、エレキギターとの相性はあまりよくないかな。
White Horses(Lions Heart) さわやか。音楽に包み込まれる、という表現がぴったりです。しびれます。曲中のピッチカートが大変良い。
Belief さわやか。ちょっと悲しげな曲。ギターソロがたまらない。コスモって感じのダイナミックな曲です。
Run Wild Run Free さわやか。正直マンネリ化…とか思っていたところに、ノリのいい曲です。ピアノかっこいい。
We Were Friend さわやか。イントロの楽器は何だろう。バグパイプの一種かな。いい味出てます。ダイナミックな展開に脱力です。
Falling さわやか。ノリがいい曲です。この辺から、アイリッシュとは少し離れていきます。
Where Will You Run To さわやか。あーやっぱりハード・ロック・バンドですね、と思う音作りです。ギター大活躍の元気な曲です。
Take Me Away さわやか。しっとりした曲です。牧場の朝って感じです。牛乳飲みたくなってきました。
Promised Land さわやか。リズムを強調したノリのいい曲です。インストゥルメンタル部分が、DAREらしくないです。ちょっと不満。
Phoenix さわやか。ダーレンの歌声とアコースティックギターがよく合うこと。とても落ち着く曲です。

なんかみんな似通った曲で、あんま書く事がないんですが、大変よいアルバムです。「抑揚のあるヒーリング・ミュージック」といったところでしょうか。早く起きちゃった朝とかに聞きたいです。癒されます。

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