2007年01月 某クラシックオーケストラの月報コラム
修正 2012年06月18日
修正 2012年06月18日
あけましておめでとうございます。今月から始まりましたこのコラムでは、CDレヴューを通して、みなさんに非クラシック音楽を紹介してゆきます。非クラシックと言っても、著者の視野の狭さゆえ、若干洋楽寄りになってしまうと思うのですが、お付き合いいただけると幸いです。
さて、身の上話をしますと、5年ほど前のこと。当時はJ-Popを聞いてシングルを買ったり、歌番組を毎週見たりと、一般的な思春期の女子だったわけですが、そんな私の人生を大きく狂わせる衝撃的な出会いがありました。Def Leppardのベストアルバム『VAULT-GREATEST
HITS 80-95』です。兄の部屋から聞こえる彼らの音楽をきいて、恋に落ちました。
Def Leppardは、イギリスの80年代のへヴィ・メタル・ムーブメントを代表するバンドです。数多くの名作を発表し、世界中に熱狂的なファンを持っています。彼らの音楽は、シンプルでストレートなロックと、爽快なコーラスが特徴です。リードヴォーカル、ジョー・エリオットのハスキーな声をヘッドホンできくと、不覚ながら、興奮して心拍数が上がってしまいます。
ご存知の方もいるかもしれませんが、少し、ロック誕生の話をしましょう。
1950年代、冷戦真っ直中のアメリカでは政策が保守化、人種差別が深刻な問題となっていました。それらのカウンターカルチャーとして、黒人の人権保護を求める公民権運動が盛り上がり、60年代には最高潮に達します。その公民権運動の波に乗るように登場してきたのが、ロックン・ロールです。
カントリー音楽+R&B(リズム&ブルース)=ロックン・ロールというのが定説ですが、R&B(リズムを強調した黒人労働歌)を白人が演奏したのがロックン・ロール、という説も否めないです。
1950年代、冷戦真っ直中のアメリカでは政策が保守化、人種差別が深刻な問題となっていました。それらのカウンターカルチャーとして、黒人の人権保護を求める公民権運動が盛り上がり、60年代には最高潮に達します。その公民権運動の波に乗るように登場してきたのが、ロックン・ロールです。
カントリー音楽+R&B(リズム&ブルース)=ロックン・ロールというのが定説ですが、R&B(リズムを強調した黒人労働歌)を白人が演奏したのがロックン・ロール、という説も否めないです。
エルビス・プレスリーらスターによって、ロックン・ロールは爆発的に普及します。が、作曲の才能があまりなかったため、曲が枯渇。そこで登場してきたのが、新曲を大量に生産し、出荷する音楽企業です。このようなロックン・ロールの産業化に加えて、スターの徴兵・死亡などによってアメリカでのロックン・ロールは衰退、イギリスへと音楽の中心が移行します。代表的なのがThe Beatlesや、The
Rolling Stones。この頃「ロック」という略称が定着しました。狭義的に、「ロック」は60年以降のロックン・ロールを指します。
いくつものバンドが商業的に成功し、ロックがメインストリームになってしまったこと(ロックとは、あくまで、反骨精神なのです)、エフェクターやアンプの技術的発展により多彩なサウンドが可能になったことによって、より衝撃的な音楽が求められてゆきます。
そこで、70年代にイギリスを中心にしてハード・ロック(別名へヴィ・メタル)が台頭してきます。ハード・ロックは、「ブルースをロックらしく」演奏することによって勢いを増し、哲学的な歌詞、高い演奏技術を追求していくようになります。60-70年代はさまざまなジャンルのロックが誕生しました。ロックの芸術性を究めるプログレッシブ・ロックもこの時期に興りました。
そこで、70年代にイギリスを中心にしてハード・ロック(別名へヴィ・メタル)が台頭してきます。ハード・ロックは、「ブルースをロックらしく」演奏することによって勢いを増し、哲学的な歌詞、高い演奏技術を追求していくようになります。60-70年代はさまざまなジャンルのロックが誕生しました。ロックの芸術性を究めるプログレッシブ・ロックもこの時期に興りました。
そして、このような「知的な、凝ったロック」のカウンターカルチャーとして登場したのが、パンク・ロックです。パンク・ロックは、ロックン・ロールの原点へと戻ろうとするムーブメントで、反社会的精神をむき出しにし、衝動的・攻撃的な音楽をすることで多くの若者の支持を得ます。しかし、中心であったSex Pistolsが解散したことによって、パンク・ムーブメントは数年で終わってしまいました。
パンクによって衰退の兆しを見せたハード・ロックは、人気バンドの登場によって再び勢いを取り戻します。その中心的バンドのひとつが、Def Leppardです。
パンクによって衰退の兆しを見せたハード・ロックは、人気バンドの登場によって再び勢いを取り戻します。その中心的バンドのひとつが、Def Leppardです。
で、今回は、Def Leppardの神盤と称される4thアルバム、1987年発売『HYSTERIA』をレヴューしようと思います。全世界で1800万枚以上売り上げたといわれる名盤。前出のベストアルバムのほとんどが『HYSTERIA』収録の曲です。全体的にイントロを頑張りすぎた気がありますが、一曲一曲の完成度は異常に高いです。どれも思わず口ずさんでしまうような曲ばかり。③⑦⑨以外はラブソングです。実は、このアルバム製作中に、ドラムのリック・アレンが交通事故によって、左肩を切断。奇跡の復活を遂げたのですが、是非チェックしてください。ドラムを片腕で演奏しているなんて、すごい…。
①WOMEN どっしりとした、安定感のあるロック。ビートが効いたロックから、曲が進むにつれて軽くなってきます。思いがけずあっさり終わるので、後味がいいです。
②ROCKET 明るいロック。ベストアルバムでは中盤のインストゥルメンタルがカットされていますが、こうゆう挿入のある構成は、成長期って感じがするんですけど…私だけ?
③ANIMAL ウォークマンできいていると、どうしても歩調が速くなってしまう。生への欲望?サビのコーラスが爽やか。
④LOVE BITES 問題のバラード。鳥肌が立ちます。いや、マジで。…かっこいい。シングルカットされ、全米シングルチャート1位を記録しました。
⑤POUR SOME SUGAR ON ME ノリがよい。元気になります。もう一回ききたい、と思わせる曲。
⑥ARMAGEDDON IT 名曲。Def Leppardといえばこれ!シンプルで明るいロック。ヴォーカルとコーラスの掛け合いが絶妙。
⑦GODS OF WAR こういうゆっくりでヘヴィな曲は、もっと没頭して歌ってくれても良かったかな。コーラス部は文句なしにかっこいい。最後の銃撃戦すきです。
⑧DON’T SHOOT SHOTGUN 重低音が効いていてノリがよい。意味不明な歌詞もよい。曲始めの「She’s so dangerous」はこれでいいのか?
⑨RUN RIOT 社会の制約から抜け出そうと誘う歌。スピード感、スリルたっぷりなロック。
⑩HYSTERIA 題名からは想像できない、落ち着いたメロディアスな名曲。むしろ⑨の方がヒステリック…。天気のいい日曜の朝(ほぼ昼)とかに聞きたい。
⑪EXCITABLE ⑧とか⑨とか、後半はロックな曲が多いですね。これも実にエキサイティングな曲。イントロはまぁ、頑張ったねって感じ。
⑫LOVE AND AFFECTION 低音を中心とした、落ち着いたビートのロック。重すぎず軽すぎず、とてもDef Leppardらしい曲。
⑬LOVE AND AFFECTION(Live)
②ROCKET 明るいロック。ベストアルバムでは中盤のインストゥルメンタルがカットされていますが、こうゆう挿入のある構成は、成長期って感じがするんですけど…私だけ?
③ANIMAL ウォークマンできいていると、どうしても歩調が速くなってしまう。生への欲望?サビのコーラスが爽やか。
④LOVE BITES 問題のバラード。鳥肌が立ちます。いや、マジで。…かっこいい。シングルカットされ、全米シングルチャート1位を記録しました。
⑤POUR SOME SUGAR ON ME ノリがよい。元気になります。もう一回ききたい、と思わせる曲。
⑥ARMAGEDDON IT 名曲。Def Leppardといえばこれ!シンプルで明るいロック。ヴォーカルとコーラスの掛け合いが絶妙。
⑦GODS OF WAR こういうゆっくりでヘヴィな曲は、もっと没頭して歌ってくれても良かったかな。コーラス部は文句なしにかっこいい。最後の銃撃戦すきです。
⑧DON’T SHOOT SHOTGUN 重低音が効いていてノリがよい。意味不明な歌詞もよい。曲始めの「She’s so dangerous」はこれでいいのか?
⑨RUN RIOT 社会の制約から抜け出そうと誘う歌。スピード感、スリルたっぷりなロック。
⑩HYSTERIA 題名からは想像できない、落ち着いたメロディアスな名曲。むしろ⑨の方がヒステリック…。天気のいい日曜の朝(ほぼ昼)とかに聞きたい。
⑪EXCITABLE ⑧とか⑨とか、後半はロックな曲が多いですね。これも実にエキサイティングな曲。イントロはまぁ、頑張ったねって感じ。
⑫LOVE AND AFFECTION 低音を中心とした、落ち着いたビートのロック。重すぎず軽すぎず、とてもDef Leppardらしい曲。
⑬LOVE AND AFFECTION(Live)
ハード・ロックにはちょっと手を出しにくいな、とお思いのあなたにオススメなのは、2002年発売の『Ⅹ』。ポップなバラード集のような出来で、ハード・ロックを愛するファンには不評でしたが、とってもよい音楽ばかりですよ。
と、宣伝もしたところで今回はここまで。長いのに読んでくださってありがとうございました。
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