2012年6月12日火曜日

月報10-DREAM THEATER

(2007年10月 某クラシックオーケストラの月報コラム)
修正 2012年06月22日

 こんにちは。夏ぐらいから強制終了・再起動を繰り返していた私のパソコンが、ついに起動しなくなりました。季節の変わり目だからですかね…まぁ、私もこの秋二回目の風邪を引いているわけですが、ずいぶん涼しくなってきましたね。落ち葉とか、いいですね。頭の中で短調の曲が再生されますね!

 というわけで、今回紹介するのはアメリカのプログレッシブ・メタル・バンド、Dream Theaterです。
 プログレッシブ・メタルとは、60-70年代のロックの拡張期に生まれた、ロックの芸術性を追及する前衛的なプログレッシブ・ロックに、ヘヴィ・メタルの重さを加えたものです。プログレッシブ・ロックは、アルバム一枚がオペラのような一つの物語になっていたり、一貫した哲学を持って作成したりする、「コンセプトアルバム」と呼ばれるものを多く作ります。転調や変拍子を繰り返し、シンセサイザーを多用する幻想的な楽曲です。このプログレッシブ・ロックに、7弦ギターや6弦ベースを取り入れ、よりへヴィなサウンドを作り上げ、プログレッシブ・メタルを確立したのが、このDream Theaterなのです。

 Dream Theater1989年『When Dream And Day Unite』でデビューしますが、プロダクションやレーベルとの不和によって、商業的な成功を収めることが出来ませんでした。1992年に2ndアルバムImages And Wordsを発売し、これがアメリカと日本で大ヒット。今でも名盤として讃えられる作品です。1994年に3rdアルバム『Awake』を発表します。このころから特に、プログレッシブ・メタルの重厚な音作りになっていきます。2007年6月には、9枚目のアルバム『Systematic Chaos』が発売されました。
 実はわたくし、初めてDream TheaterImages And Wordsを聞いたときに、当時中3だったと思いますが、なんだこりゃーと思って、全部聴くことが出来ませんでした。思わずプレイヤーを止めてしまうほど。しかし1年後、そういえば、どりーむ何とかってあったなーどんな曲だっけ?と思い、聴いてみましたが、なんだこれー情緒不安定になるわーと思い、断念。しかしそのまた1年後、発掘したMDを見てDream Theaterってどんなんだったっけ?と思い聴いてみると、後味悪いけどなんか癖になるなーと思い、だんだん間隔が縮まり、見事にはまりました。
 5thMetropolis Pt.2 : Scenes From A Memoryは、チベット仏教的思想をベースに置いた物語になっています。ある男性の前世が実の兄たちに殺された女性だったのですが、その殺人事件の全貌を明らかにすると共に、前世と現世の語りかけが涙を誘います。2枚組みの6thアルバムSix Degrees Of Inner Turbulenceは、精神病や感情の障害がコンセプトになっています。脳死問題を医者の問題として捉えたり、神の子と讃えられる人間イエスの苦悩を描き出したりしています。この2組が特に愛着のあるアルバムです。

 ですが、今回紹介するのは、3rdと4thアルバムの間に発売されたミニアルバム『A Change Of Seasons』です。このミニアルバムの表題曲は23分に及ぶ大作です。哀愁漂うメロディーがすてき!表題曲以外はロンドンのライブ音源で、すべてカバー曲です。正直、あまり聞いていないので、レヴューを控えさせていただきます。そう、今回は「A Change Of Seasons」1曲のために書くのですよ。

A Change Of Seasons 実は全部で7章に分かれているのです。
I. The Crimson Sunrise (Instrumental) 前奏ですね。ギター、ベース、シンセサイザーと音が重なっていくのがまさに夜明けですね。
II. Innocence 朝日とともに上る希望が、季節がめぐると衰退してゆく様子を描いています。硬質なサウンドが、初期らしいです。
III. Carpe Diem ささやくような口調から、叫びへと変わっていきます。過去への執着と、大切な人との離別を描いています。
IV. The Darkest Of Winters (Instrumental) 間奏です。3章の終わりのテンションを保ったまま、硬いギターが熱いです。
V. Another World メロディアスで穏やかなメロディーラインが、悲しみを前面に出し叫びに近い状態です。曲中の「he」とは神のことでしょうか。
VI. The Inevitable Summer (Instrumental) ドラムとゆっくりなベースをバックにしたギターソロがなんともジャズ的。後半はスリリングな展開です。
VII. The Crimson Sunset 急にメロディアスになります。息子をひとり残し逝こうとする父親のせりふで終わります。5thアルバムに繋がる思想があります。
Funeral For A Friend/Love Lies BleedingElton John
Perfect StrangerDeep Purple
The Rover/Achilles Last Stand/The Song Remains The SameLed Zeppelin
The Big Medley
 I. In The Flesh?Pink Floyd
  II. Carry On Wayward SonKansas
  III. Bohemian RhapsodyQueen
  IV. Lovin, Touchin, SqueezinJourney
  V. Cruise ControlDixie Dregs
  VI. Turn It On AgainGenesis

 じつはこのミニアルバム、その他のアルバムよりも評価が高かったりもする、名盤です。23分という長さを飽きさせないで聴かせる彼らはすごい。アルバムのような、ストーリーと音楽の展開の難解さも少なので、Dream Theater初心者におすすめのミニアルバムです。
 では、今回はこの辺で。みなさん、体調管理には気をつけてください。

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