2012年6月11日月曜日

月報6-MEAT LOAF

(2007年06月 某クラシックオーケストラの月報コラム)
修正 2012年06月22日

今回紹介するのは、Meat Loafという80年代から活躍しつづけ、いまだ現役のアメリカのロック歌手です。ロックが好きな人は聞いたことあるでしょうか。まるで食料のようなオジサンロッカーです。
さて、Meat Loafの名が世界に広まったのは1977年発売のアルバム『BAT OUT OF HELL』(邦題『地獄のロックライダー』)。全米・全英でチャート1位を獲得、全世界で3700万枚売れたという記録もあります。飛んで93年に第二弾の『BAT OUT OF HELLⅡ-BACK INTO HELL』(地獄のロックライダー2~地獄への帰還)を発売し、1800万枚売れたらしいです。昨年2006年に、地獄のライダーシリーズ最終章『BAT OUT OF HELLⅢ-THE MONSTER IS LOOSE』(地獄のロックライダー3~最後の聖戦!)が発売され、再び世界中でMeat Loaf旋風を巻き起こしました。が、なぜか日本ではほとんど知られていない。
Meat Loafは、俳優活動もしており、映画にもちょくちょく出ていします。そんな関係で、ミュージカルの脚本や劇中曲を作っていたジム・スタインの目に留まり、彼が長年温めていた『BAT OUT OF HELL』(地獄のロックライダー)構想を共に実現させました。このアルバムで作曲家としてのジム・スタインの名は、Meat Loafと同じく世界に知れ渡り、現在に至るまで、数多くのアーティストに楽曲を提供しています。
よくロック・オペラというジャンルが提唱されていますが(Queenもよくそう形容されます)、要は、物語があり、それに沿って曲が構成されていて、楽器演奏とセリフが合体したような作品です。Meat Loafの歌唱力・表現力も加わり、そこはかとなくミュージカル的。80年代ロックらしいと言いますか、夏に聞くのにふさわしい、大変暑苦しいロックが展開されています。どれぐらい暑苦しいかと言うと、全ての曲がクライマックスってぐらいです。

というわけで今回は、本編よりも数倍豪華で暑苦しいと評判の『BAT OUT OF HELLⅡ-BACK INTO HELL』(地獄のロックライダー2~地獄への帰還)をレヴューします。Meat Loafという名前と外見、アルバム名から倦厭する人もいると思いますが、実は、叙情的でメロディアスで、ピアノが大活躍する、とても懐かしさを感じる曲なのですよ。

①I’d Do Anything For Love(But I Won’t Do That) 12分という大作ながら(?)シングルカットされ、28カ国でチャート1位を獲得した名曲。曲の終盤で登場する女性ボーカルのかっこよさに惚れ惚れします。邦題「愛にすべてを捧ぐ」
②Life Is A Lemon And I Want My Money Back コーラスとの掛け合いが実にミュージカルっぽい演出。
③Rock And Roll Dreams Come Through 
④It Just Won’t Quit ピアノが大活躍。
⑤Out Of The Frying Pan(And Into The Fire) ポップで明るく、ノリのいい曲。一度聞いたら忘れられない旋律です。
⑥Objects In The Rear View Mirror May Appear Closer Than They Are 静かなバラード。泣きどころ。中盤からの盛り上がりがダイナミックで、非常に感動。終わりかたがすっきりしていて、そこがまた涙を誘います。
⑦Wasted Youth ⑧への導入の、熱くて長い「語り」。火傷に注意。
⑧Everything Louder Than Everything Else ⑦のセリフから、どんな暑苦しい曲が始まるのかと思いきや、ノリノリのロック。中盤のバックコーラスがずっと「Wasted! Youth!」と叫んでいるのが熱い。
⑨Good Girls Go To Heaven(Bad Girls Go Everywhere) イントロのバグパイプの場違いさびっくりし、それに続くサックスソロにもびっくりです。え、ジャズ!?普通のロックでした。映画のサントラのような印象をうけるギターの合いの手が印象強いです。
⑩Back Into Hell ⑨の旋律次々とが繰り返されるインストゥルメンタル。かっこよすぎます。とてもドラマティックでおなかいっぱいです。
⑪Lost Boys And Golden Girls ①⑥⑪と、バラードを持ってくるあたりがもう、泣ける。あまりにも静かな最後。このアルバムの内容で、癖癖せずに何回も聞けるのは、この曲のおかげです。

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